| 年 | 96 | 97 | 98 | 99 | 00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 |
| 生体腎移植 | 453 | 437 | 510 | 566 | 603 | 554 | 635 | 728 | 730 | 834 | 939 | 1037 | 991 |
| 心停止下腎移植 | 186 | 159 | 149 | 150 | 139 | 135 | 112 | 134 | 167 | 144 | 182 | 163 | 184 |
| 脳死下腎移植 | - | - | - | 8 | 7 | 16 | 10 | 4 | 6 | 16 | 15 | 24 | 26 |
| 計 | 639 | 596 | 659 | 724 | 749 | 705 | 757 | 866 | 903 | 994 | 1136 | 1224 | 1201 |
2008年の日本国内での腎臓移植数を上記にしてます。2008年の1年間で1201例(死体腎、生体腎移植含む全ての移植例)の腎臓移植(腎移植)が行われました。
前年の2007年と比べると23例減少していますが、その理由は親族間の生体腎移植の減少とされています。生体腎移植は991例(82.5%)、脳死含む献腎移植210例(17.5%)、脳死腎移植26例(2.1%)と、合計1,201例が施行されており、総数では2007年の過去最高よりも減少となっています。(日本移植学会、日本臨床腎移植学会報告より)。2007年の移植件数が生体腎1037例、献腎187例、計1224例で過去最高とあったのに比較すると、2008年では23例少なくなっていますが、その主な要因は脳死下の移植が2例の増加だけによるものであったものだと思われます。
移植待機者数
2008年末現在282,622人が透析療法を受けており、毎年増加傾向にあります(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2008年12月31日現在)。透析患者のうち11,814名(2009年11月2日現在)が献腎・脳死下腎移植を希望して日本臓器移植ネットワークに登録を行っています。ただ、問題点は献腎・脳死体腎移植数が少なく、2007年は待機者に対して187例の献腎移植が施行されたのみであり、また待機日数の長い高齢者の割合が多くなってきていることです。
平均待機日数
2006年の献腎移植を受けた患者の平均待機日数(登録日から移植日までの期間)は16歳以上では14年10ヶ月で16歳未満の小児で2年4ヶ月でした。
任期満了までどうか私の志を応援して下さい。
待機(登録)中の死亡者数
末期腎不全に対する治療法は、腎臓移植(腎移植)のみでなく代替療法として透析療法として透析療法があるため、腎不全自体で死亡することはほとんどありません。透析療法中の末期腎不全患者の死亡原因は、循環器障害、脳循環障害を中心とした透析療法による合併症、特に長期透析による合併症がその主なものとなっています。
献腎・脳死下腎移植を希望して臓器移植ネットワークに登録している待機患者は11,814名(2009年11月2日現在)ですが、
これまで腎移植を待ちながら合併症で死亡した患者数は2,476名(ネットワーク登録開始1995年以降2009年11月2日までの累計数)となっています。
移植成績
移植成績については、1982年より2004年までに施行された移植患者を対象に2006年に追跡可能な14,165例(生体腎移植10,644例、献腎移植3,521例)の症例について2008年に日本移植学会から報告されています。
腎臓移植では心臓移植などと異なり、腎移植後の拒絶反応がなどにより移植した腎臓が生着しない場合でも、再び代替療法としての透析療法に戻ることにより生命維持が可能な為に、移植した腎臓が「機能している期間」を示す生着率と、移植手術後患者さんが「生存している期間」を示す生存率を区別して用います。
生存率:14,165例(生体腎移植10,644例、死体腎移植3,521例)について生存率を調査しています。生体腎移植では生存率が1年95.3%、5年90.7%、10年84.8%、15年79.4%、20年73.0%です。また、死体腎移植では生存率1年90.4%、5年83.4%、10年76.5%、15年69.5%、20年73.0%です。
HLA(組織適合抗原)よりみた移植成績
HLAは血液型と同様に両親から受け継がれる性質で、移植された臓器が拒絶されてるか否かに影響します。通常は6種類のHLA(A:2種類、B:2種類、DR:2種類)について、一致する数が最大となるようにドナー、レシピエントの組み合わせを選びますが、特にDRの適合を重視します。HLA(組織適合抗原)の合ったドナー、レシピエントの組み合わせの一致率が高いほど移植後の生着率が良く、そうでない組み合わせでの生着率は悪い傾向にあります。
1983年より2001年までに施行された移植患者で、1回目の移植症例であってABO不適合症例でない11,633例を対象としてHLA6種類の一致度について検討されております。
生体腎移植でDR、A、Bの6種類すべてが一致した場合の生着率は、1年96%、5年87%、10年73%、15年61%(総例数=462)ですが、1種類しか適合しない場合は1年93%、5年73%、10年59%、15年40%(総例数=106)と成績が低下してきます。
死体腎移植においても同様で、DR、A、Bのすべてが一致した場合の生着率は1年89%、5年73%、10年60%、15年47%(総例数=238)ですが、1種類しか適合しない場合は1年73%、5年56%、10年33%、15年27%(総例数=117)と成績が低下してきます。したがって、HLAの一致度は腎移植の生着率に重要な因子の一つとなっていますが、前述したように新しい免疫抑制剤の開発、医療技術の向上などによって、生着率の差は小さくなりつつあります。
最近は血液型の他、組織適合性、臓器の搬送時間(阻血時間)をも考慮されています。